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熱は温度の高いほうから低いほうに移動する性質を持っているため、夏季は冷房している室内へ室外から熱が侵入してきて、冬期には暖房をしている室内から室外へ熱が逃げていきます。
窓は外壁や屋根などとは違い、断熱材を入れることができないため熱損失が大きくなってしまいます。
住宅の断熱性能を高めることで、室外へ逃げる熱の量を抑えられ、室内の温度低下を防ぐことができます。そうすることで室内の住環境が過ごしやすく、快適なものになります。
冬期には住宅全体から室外に逃げる熱の約48%が窓から逃げており、夏期には室内に入る熱の約70%が窓から侵入しています。窓の性能が住宅の断熱性能に直結することは一目瞭然です。
一般的な窓はアルミサッシを使用していますが、樹脂サッシというものもあります。熱貫流率の低さ、つまり熱の通りやすさはアルミと樹脂ではまるで異なります。
窓に関しまして、自社ではAPW430を標準採用しております。(※防火・準防火地域では防火設備の関係で一部APW330防火を採用いたします。)
中に入れるガラスはLow-E複層ガラスを使用しまた、アルゴンガスやクリプトンガスなどガラスとガラスの間には断熱性能を手助けるガスを入れることも可能です。オール樹脂の窓は、おもに北欧諸国など寒い地域で使われる事が多い断熱性に優れた窓になっています。
価格は従来のアルミ+単板ガラスと比べると金額は上がります。ですが、性能(熱貫流率)を見てみると金額を超える性能を発揮します。樹脂窓は高価ということもあり、普及率は未だ高いとは言えません。
しかし、上記にもあるように窓からの熱損失は夏期・冬期ともに影響が大きく、省エネルギー計算をする際にも窓の性能は大きく作用します。
(編集:山内一輝)